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10 日本の医療における マネジメントの水準 一方、日本の医療におけるマネジメントの水準について、真野は以下のように指摘しています。「急性期医療においては診療ガイドラインやclinical passなど標準化が進んでいるが、標準化を行うことがマネジメントであると誤解されている可能性がある。しかし、真の意味でのマネジメントは標準化を行うことだけを意味せず、(中略)標準化を超えたところにバリエーションを認めつつも、バリエーションを減らしていくといったマネジメントが必要になったり、無駄を排除して標準化をしていくというリーン経営といった視点も必要になってくる」6)。 また、今後の日本の医療・介護分野のマネジメントの視点について、次のようにも論じています。「少子高齢化が急速に進む国内の状況下にあって(中略)、医療・介護分野ではマネジメントの概念の浸透が進んでおらず、組織運営上のマネジメント力の向上が求められている。(中略)ドラッカーのマネジメント体系を医療・介護の視点から研究し、実用的な知見を創出することは、これからのわが国を支える重要な分野である医療・介護分野を活性化し、効果的な経営を行われるようにする上で喫緊の課題と考える」6)。このように、わが国では、とくに医療分野では、マネジメントの導入がまだまだ遅れていると言わざるをえません。 これらの指摘からも、マネジメントを念頭におきながら仕事をしている管理栄養士・栄養士は、まだまだ少ないと考えられます。あなた自身もその一人であると思ったなら、これからはマネジメントの概念をもって、仕事に取り組んでみませんか? 私はマネジメントを「組織の目的である顧客を創造するために、顧客を知り、顧客を満足させるためにどのような財やサービスを提供すべきかを考え、事業を定義し、達成すべき目標を設定し、目標の達成に向けて職員が一体となって取り組み、その結果うまくいったのかどうかをフィードバックし、再

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