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8ホルモンとは1 人間はさまざまな環境の変化に対応して体内環境を一定に保ち、生存を維持するはたらきをもっています。これを恒常性(ホメオスタシス)といいます。たとえば、生体はつねにエネルギーを消耗し、体を構成している成分を分解する一方、エネルギーを産生し、体の成分の修復や合成を行い平衡状態を保とうとしているわけです。このような恒常性の維持のためには、体のなかのそれぞれの器官が協調してはたらく必要があります。それらは自律神経系、内分泌系、免疫系の3つのシステムによって調整されていることが知られています。 ホルモン(hormone)は、内分泌系において細胞間の情報伝達を担っている物質で、20世紀はじめに消化管ホルモンのセクレチンを発見した英国の生理学者アーネスト・スターリングによって命名されました。「刺激する」あるいは「興奮させる」という意味のギリシャ語hormaein内分泌の不思議:ホルモン1ブレーキ下垂体副腎甲状腺多い多いホルモン産生細胞標的臓器ホルモン作用少ない少ないアクセル骨生殖器図1︱ホルモンの作用とフィードバック調節

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