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疾患と食事療法 ■ 消化器疾患31五分粥食: トースト,煮込みうどんも主食にできる.白身魚(煮,蒸し),茶碗蒸し,野菜やいもの軟らか煮全粥食: 白身魚(煮,蒸し,焼き),鶏ささ身料理,赤身のひき肉料理,野菜やいもの含め煮,だし巻き卵以降は病態に応じて常食に移行する.③胃の粘膜を庇護することが大切である. 避けたい食品例主 食:硬いご飯,玄米ご飯,焼きめし,焼きそば魚介類: 脂肪の多い魚,小骨の多い魚,たこ,いか,貝類(かきは除く)肉 類:脂肪の多い肉,すじ肉,ベーコン,ソーセージエキス分:すじ肉からとったスープ野菜類:ごぼう,たけのこ,ふきなど繊維の硬い野菜,漬物海藻・きのこ類:全般果物類:柑橘類,柿,キウイフルーツ豆 類:硬く煮た豆類香辛料:カレー粉,七味とうがらし嗜好飲料:アルコール飲料,炭酸飲料,コーヒー,紅茶菓子類:ドーナッツ,チョコレート,おかき油脂を調理に用いた食品:揚げ物,炒め物合併症急性胃炎を繰り返すことで慢性胃炎に移行する.予防のために暴飲暴食を避ける.食事時間は規則正しく,よく噛んで食べる.香辛料を極端に多くとらない(3倍カレーなど). 服用中の薬が原因となる場合があるので医師と相談する.栄養アセスメント発症から治癒まで期間が短く,栄養状態は維持されている.食欲不振,下痢,嘔吐などにより脱水や電解質異常をきたしやすいため,電解質バランス,水分インバランス,体重変化などを評価する.(山本みどり)

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