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  在宅  在宅  在宅感染予防「アセスメントツール」&「そのまま使える説明シート」がダウンロードできる!  在宅  在宅  在宅  在宅「アセスメントツール」がダウンロードできる!そのまま使える説明シート4 Quick Referenceそのまま使える説明シート感染予防に関する配慮(標準予防策)について 私たち訪問看護ステーションのスタッフは、ご利用者さまおよびご家族のかたがたに、安全で快適なケアを提供することを常に心がけています。そのためには、感染予防に対する配慮が必要となります。 感染予防でよく用いられるのは「標準予防策」という考えかたです。 たとえば、あなたのとなりで咳をしている人がいます。その人がいったい何の感染症に罹っているのか、その状態だけではわかりません。ウイルス感染症かもしれないし、アレルギーかもしれない、もしかして結核かもしれません。血液を介して感染する感染症の病原体には、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、HIVウイルスなどがありますが、いずれも、目に見えず、血液を見ても区別がつきません。 この目に見えない感染症に、過剰防衛にならず、科学的にも根拠がある方法として提唱されているのが、「すべての人の血液、体液(汗を除く)、分泌物、排泄物、粘膜、損傷のある皮膚は感染性があると考えて対策を行う」という標準予防策(スタンダードプリコーションともいいます)です。 検査により「感染症である」と診断されている人は、実際に感染している人の一部に過ぎず、診断されていない人への対策も重要である、というものです。隠された感染症に罹患している人に対しノーガードでケアを行うことは医療従事者や利用者双方が感染を受ける危険性があるため、すべての人に対し標準的な予防策を実施する必要があります。 標準予防策の実際の項目には、手指衛生(手洗い、手指消毒)、個人防護具(マスクや手袋、エプロンなど)、環境整備、器材の管理、医療廃棄物の処理方法などの対策があります。 皆さまを感染から守るため、また、私たち自身が感染を媒介しない、つまり、病感染予防に関する配慮(標準予防策)について 私たち訪問看護ステーションのスタッフは、ご利用者さまおよびご家族のかたがたに、安全で快適なケアを提供することを常に心がけています。そのためには、感染予防に対する配慮が必要となります。 感染予防でよく用いられるのは「標準予防策」という考えかたです。 たとえば、あなたのとなりで咳をしている人がいます。その人がいったい何の感染症に罹っているのか、その状態だけではわかりません。ウイルス感染症かもしれないし、アレルギーかもしれない、もしかして結核かもしれません。血液を介して感染する感染症の病原体には、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、HIVウイルスなどがありますが、いずれも、目に見えず、血液を見ても区別がつきません。 この目に見えない感染症に、過剰防衛にならず、科学的にも根拠がある方法として提唱されているのが、「すべての人の血液、体液(汗を除く)、分泌物、排泄物、粘膜、損傷のある皮膚は感染性があると考えて対策を行う」という標準予防策(スタンダードプリコーションともいいます)です。 検査により「感染症である」と診断されている人は、実際に感染している人の一部に過ぎず、診断されていない人への対策も重要である、というものです。隠された感染症に罹患している人に対しノーガードでケアを行うことは医療従事者や利用者双方が感染を受ける危険性があるため、すべての人に対し標準的な予防策を実施する必要があります。 標準予防策の実際の項目には、手指衛生(手洗い、手指消毒)、個人防護具(マスクや手袋、エプロンなど)、環境整備、器材の管理、医療廃棄物の処理方法などの対策があります。 皆さまを感染から守るため、また、私たち自身が感染を媒介しない、つまり、病原体を「外から持ち込まない、外へ持ち出さない」ために、必要に応じて、手洗いを行う、手袋やプラスチックエプロンを着用してケアを行う、といったことをさせていただきます。 ご利用者・ご家族の皆さまにはこの点を十分ご理解していただき、ご協力していただけますようお願い申し上げます。152下痢がある場合のアセスメントツール下痢●観察・確認ポイント・下痢の回数、量、性状、におい 混入物・飲食歴、時間・家族・周囲の症状非感染性低栄養状態寒冷刺激刺激物の摂取薬物(抗菌薬)現疾患経管栄養剤精神的ストレス標準予防策日常的に実施在宅主治医に報告急性胃腸炎症状・悪心・嘔吐・発熱脱水症状・舌の乾燥・皮膚の緊張・起立性低血圧・頻脈頻回、多量の下痢感染性<疑われる微生物>生魚の喫食  腸炎ビブリオ加熱不足の食品の喫食 加熱不足の食品の喫食  細菌性カキ(二枚貝)の喫食  ノロウイルス生卵の喫食  サルモネラ食後4時間以内  毒素性(細菌)水様性  ウイルス性、寄生虫10日以上継続  寄生虫家族の感染、周囲での流行 家族の感染、周囲での流行  ノロウイルス(排泄物の厳重処理) 腸炎ビブリオ 腸炎ビブリオ 細菌性 細菌性 ノロウイルス ノロウイルス サルモネラ ノロウイルス ノロウイルス高齢者は体液量が成人に比べて減少しているため、容易に脱水症状に陥りやすい。また急速に症状が悪化しやすいので、症状を確認したら、早期に主治医に報告しよう。接触予防策 立花亜紀子 私たち訪問看護ステーションのスタッフは、ご利用者さまおよびご家族のかたがたに、安全で快適なケアを提供することを常に心がけています。そのためには、感 感染予防でよく用いられるのは「標準予防策」という考えかたです。 たとえば、あなたのとなりで咳をしている人がいます。その人がいったい何の感染症に罹っているのか、その状態だけではわかりません。ウイルス感染症かもしれないし、アレルギーかもしれない、もしかして結核かもしれません。血液を介して感染する感染症の病原体には、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、HIVウイルスなどがありますが、いずれも、目に見えず、血液を見ても区別がつきません。 この目に見えない感染症に、過剰防衛にならず、科学的にも根拠がある方法として提唱されているのが、「すべての人の血液、体液(汗を除く)、分泌物、排泄物、粘膜、損傷のある皮膚は感染性があると考えて対策を行う」という標準予防策(スタンダードプリコーションともいいます)です。 検査により「感染症である」と診断されている人は、実際に感染している人の一部に過ぎず、診断されていない人への対策も重要である、というものです。隠された感染症に罹患している人に対しノーガードでケアを行うことは医療従事者や利用者双方が感染を受ける危険性があるため、すべての人に対し標準的な予防策を実施 標準予防策の実際の項目には、手指衛生(手洗い、手指消毒)、個人防護具(マスクや手袋、エプロンなど)、環境整備、器材の管理、医療廃棄物の処理方法など 皆さまを感染から守るため、また、私たち自身が感染を媒介しない、つまり、病原体を「外から持ち込まない、外へ持ち出さない」ために、必要に応じて、手洗いを行う、手袋やプラスチックエプロンを着用してケアを行う、といったことをさせ ご利用者・ご家族の皆さまにはこの点を十分ご理解していただき、ご協力していただけますようお願い申し上げます。訪問看護師のためのテキストNPO法人 HAICS研究会 PICSプロジェクトオールカラー改訂2版Download編著

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