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総論:在宅看護で求められる知識と技術Q&A17いはペットなども患者と共に過ごしていますから、生活環境に合せた慎重な管理方法を考えていく必要があります。②処方された麻薬の受け取りまた、麻薬処方箋を麻薬小売業者の免許を有する調剤薬局が受け取り、麻薬を調剤することも可能です。その際、患者が薬局に薬を取りに行くことができない場合には、患者の意向に基づき、家族や看護師、ホームヘルパー、ボランティアなどが、調剤薬局で麻薬を受け取ることが可能です。ただし、注射薬については、投与量やレスキュー・ドーズの回数などをセットして変更できない状態にして受け取ることになります。この場合、看護師だけは例外で、アンプルのままの麻薬注射薬を調剤薬局で受け取り患者宅に運び、そこで注入ポンプ等にセットすることもできるとマニュアルに付されています。③患者死亡後の麻薬の破棄についてまた、在宅等で患者が死亡して不要になった麻薬は、病院・診療所、調剤薬局に戻し、そこで破棄することになっています。しかし、在宅医療の場合、服薬実績についての詳細な報告をするシステムがありませんから、服薬した数と残数を突合する必要はありません。そこは病棟での管理方法と大きく異なる点です。(山田雅子)〈文献〉1)厚生労働省医薬食品局監視指導・麻薬対策課.薬局における麻薬管理マニュアル平成23年4月.〈http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/dl/mayaku_kanri_02.pdf〉, (2015-11-06).2)厚生労働省医薬食品局監視指導・麻薬対策課.病院・診療所における麻薬管理マニュアル平成23年4月.〈http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/dl/mayaku_kanri_01.pdf〉, (2015-11-06).

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