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5ら生活習慣改善へのモチベーションが低い相談者に対してときにイライラすることもありました。 はっきりいってしまえば、「私は保健指導が嫌いで、できればやりたくない」と思っていました。けれども、産業医としてたくさんの相談者の皆さんと面談を繰り返しながら経験を積むと同時に、「アドラー心理学」と「勇気づけ」に運命的な出会いをしたことで、「相談者の生活習慣改善に向けたモチベーションの向上などに対して効果が出る」というだけでなく、「自分自身も楽しみながら保健指導を行うことができる」ようになりました。 本書は保健指導について書いた本のようであって、実はそれだけではありません。読みすすめるにつれて、私が手探りで積み上げてきた「アドラー流勇気づけ保健指導のスキルが身につく」のと同時に、「保健指導に携わる皆さん自身が人生をハッピーに感じられる瞬間」が増えていきます。なぜなら、「あなた自身が自分を勇気づけて生きられるようになる」からです。 あなたは何のために仕事をしていますか? お金を稼ぐため? キャリアを積むため? 生きがい、やりがいを得るため? 誰かの役に立つため?

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