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6 達成感を得るため? 人によって仕事をする理由やモチベーションはさまざまでしょう。けれども、究極的には「幸せになるため」に働いているのではないでしょうか。本書を読むことで、「プロとしていつも他人のサポートをすることに力を尽くし、自分のことよりも他人の幸せのためにがんばっているあなた自身の幸せ」と「自分自身を大切にすること」について、一度、真剣に考えてみていただきたいのです。 何かを手に入れたり、すごい人になったりすることが幸せなのではありません。幸せへの第一歩は、「自分にダメと思えるところやできないことがあっても、不完全な自分を受け入れ、ありのままの自分を好きだと思えること」です。自分自身を勇気づけられる人は、どんな自分にもOKが出せます。不完全であっても、ありのままの自分にOKが出せるようになると、不完全である他人にもOKを出せるようになります。そして、自分のことが好きだと思えるようになります。 ありのままの自分が好きだと思えることは、とてもハッピーなことですね。 「え? それってどういうこと?」「保健指導にどう関係しているのか、よくわからないけど」と感じたあなた。保健指導を通して、あなたも相談者もともに幸せに近づいていく、アドラー心理学の知恵をこれからいっしょに学んでいきましょう! 二〇一七年四月上谷 実礼

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