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病棟看護や外来看護との違い 訪問看護の実践が始まった当時、訪問看護は「第3の看護の場(概念)」といわれました。つまり、それまで日本で行われていたのは「病棟看護」と「外来看護」。その延長戦の「継続看護」ではなく、前者2つと違った概念、「第3の看護」と称されたのです。 必要な期間、病院で集中的に治療を行う病棟や患者が外来に出向いて治療を受ける外来での看護と、訪問看護はずいぶん違います。訪問看護は、患者・利用者宅に出向いて看護をします。主に訪問看護ステーションと医療機関からの利用者宅訪問 現在の日本では、「訪問看護」といえば、訪問看護ステーションや医療機関から利用者宅(一部の有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅なども含む)に出かけていく医療保険と介護保険の制度の中の看護活動をいいます(図1、表2)。表2 訪問看護の主なサービス内容サービス内容具体例健康状態の観察と療養生活のアドバイス・血圧・体温・呼吸・脈拍をはじめ、全身の健康チェック・薬剤管理・食事・栄養・睡眠・体力維持増進などのアドバイス医療処置・医療機器管理・点滴、カテーテル類の処置・管理、創傷の処置、服薬管理、吸引、浣腸など療養生活の世話・入浴、清拭、排泄、着替え、食事、移動移乗などを実施・褥瘡予防、寝たきり予防、苦痛を軽減する療養のしかたなどの、アドバイスと実施精神・心理面でのケア・精神疾患や認知症の方の在宅療養支援・不安やストレスの軽減支援、意思決定支援など介護者の支援・介護相談・介護方法のアドバイス・介護者の健康相談諸サービスの利用・活用・介護保険・障害者支援などのサービスを紹介・利用方法のアドバイス・ボランティア活用のアドバイスなど在宅でのリハビリテーション・筋力低下防止、日常生活動作の訓練、リラクゼーション・福祉用具選択や住環境整備のアドバイス終末期ケア・看取り・がん末期や終末期を自宅で過ごせるように支援・疼痛コントロール、精神的サポート、臨終前後のケア※1 訪問看護療養費実態調査をもとに保険局医療課にて作成(令和元年6月審査分より推計、暫定値)※2 介護給付費実態調査(令和元年6月審査分)図1 訪問看護の仕組み 中医協 総-1.元.11.20中央社会保険医療協議会.自治体との連携.中医協 総-1 元.11.20.在宅医療(その2)利用者サービス提供者医師小児等40歳未満の者及び、要介護者・要支援者以外訪問看護利用者約28.9万人※1小児等40歳未満の者及び、要介護者・要支援者以外訪問看護利用者約28.9万人※1要介護・要支援者訪問看護利用者約55.4万人※2指示病院・診療所指示書訪問看護ステーション訪問看護費介護保険より給付訪問看護療養費医療保険より給付訪問看護訪問看護11第1章 訪問看護のいま Key word 30

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