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変化に翻ほん弄ろうされるだけでなく、どんな環境でも自分らしく持ち味を活かしながらリラックスして仕事をしていくためには、「自己受容(ありのままの自分をそのままに受け入れていること)」が大切です。そのためには感情、とくに「ネガティブな感情とどうつき合うか」が重要になってきます。 日本の教育では、「できない部分にばかり注目してダメ出しをして、指示されたとおりのことを遂行できる、自分を抑えて周囲に合わせる生き方」が求められる傾向にあるので、勇気がくじかれている人がとても多いように感じます。そのため、自分の感情や気持ちがわからないという人が多く見受けられるのです。 感情はポジティブな感情だけでなく、ネガティブな感情であっても、自分らしい人生をつくっていくための大きなヒントになります。感情に気づけるようになるためのワークにも触れていますので、ぜひ取り組んでみてください。 新型コロナの影響で、個人も組織も大きな変化を迫られました。大変な状況の中でも、変化によってよくなったことも必ず見つかるはずです。本書を読むことで、「“大変なことが起こった”と感じるような一見ネガティブに感じられる状況は、組織も人も“大きく変わるチャンスなのだ”」と受け止めることができる人がひとりでも増えることにつながれば、筆者としてうれしく思います。 2020年9月 上谷 実礼5

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