34 筋強剛(筋固縮)は診察時に見られる、比較的ゆっくりした関節運動で持続的に感じられる抵抗です。振戦との関連が言われているガクガクとした抵抗になる歯車現象がパーキンソン病の特徴とされてきましたが、一定の抵抗を感じる鉛えん管かん現象も少なくありません。ほとんどの症例で初発側優位の左右差が認められます。また頚部や体幹にも認められます。2筋強剛(筋固縮)2 歯車現象●●同様に、歯車のような抵抗を感じる。※筋強剛と振戦の影響により出現1 鉛管現象●●関節を他動的に曲げるとき、鉛の●パイプのような抵抗感がある。※パーキンソン病本来の筋強剛症状3 頭部落下徴候●●他動的に頚部を前屈するように頭部を持ち上げ、離すとゆっくり落下する。
元のページ ../index.html#12