新生児看護の特徴10はじめてのNICU看護●赤血球数が多く，ヘモグロビンは約19g/dLと多血傾向にあります．●凝固系の因子は成人より少なく，ビタミンK依存の凝固因子はあまり増加しません．●ビタミンKは腸内細菌により産生されますが，母乳にはビタミンKは含まれていません．血 液早産児の特徴早産児の特徴（文献1より引用改変）●四肢は弛緩していたり，不完全な屈曲位になったりすることが多くなる．●手掌や足底にはしわが少ない．●週数が浅いほど皮膚は薄くみずみずしい．不感蒸泄が多く，低体温にもなりやすい．●うぶ毛が全身に残る．●乳頭が不明瞭である．男児は，睾丸がまだ陰囊内に下降していないことがあります．女児は，大陰唇が小陰唇を覆っておらず，陰核が突出していることがあります．●血管の構築上，血流の疎な部分があり，血流調節も未熟である．脳出血を起こしやすい．●とくに28週未満の超早産児は，網膜の血管が未発達で，生後の血管増生や線維の増殖が起こる．未熟児網膜症●免疫能が未熟で，母体からのIgG移行も不十分である．感染しやすい．頭 部体 幹手 足●在胎34週以前ではサーファクタントの産生が不十分で，呼吸窮迫症候群（RDS）を発症するリスクが高くなります．●呼吸中枢，胸郭や呼吸筋の発達も未熟で，不規則な呼吸や無呼吸発作が見られることもあります．呼 吸●在胎20週頃から37～38週頃まで胎児の皮膚を覆っている胎脂は，胎児皮脂腺からの脂肪成分に由来した生理的な混合物である．抗細菌性バリア機能，抗酸化作用，保湿機能，清潔・消毒機能，傷の修復作用など，優れた機能がある．胎脂の80％は水分であり，生後すみやかに蒸散および吸収され自然消退するため，胎脂を落とす必要はない2）．胎 脂豆知識
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