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……… 13 ………第1章出生直後の赤ちゃんは、こんなところに注目!1顔・表情の観察 2全身の皮膚色を見る1 胎児は母体の静脈血に近いような低酸素状態で成長していくので、酸素をたくさん取り込めるように生理的にも多血となっています。正常な新生児は血液が濃くて皮膚が薄いため、赤っぽく見えるので「赤ちゃん」「赤ん坊」と呼ばれてきたわけです。新生児仮死などで循環状態が悪くなると、白ちゃんは要注意!逆に出生直後から「目を大きく見開いて、びっくりしたような目つき」となったり(   )、分娩時のストレスがもっと大きくなると、全身の筋緊張亢進に伴って表情筋の筋緊張も亢進するため、眉間にしわを寄せた苦しそうな顔つき(苦悶様顔貌)になります(   )。重症仮死に陥ると、全身の筋緊張低下に伴って表情筋の筋緊張も低下して無表情になるため、無欲状顔貌と呼ばれます。新生児仮死に至る流れとしては、子宮内で穏やかな生活をしていたのに、突然びっくりするような状態に陥り、さらには苦しくなって、ぐったりしてくる……、そんなイメージです。赤ちゃんの表情や目付きから赤ちゃんの状況をくみ取ってあげることが大切です。図 2-1図 2-22全身の皮膚色を見る出生直後は白ちゃんでした(生後3分)図 3挿管して赤みは戻ってきましたが少し苦しそう(生後8分)図 4抜管でき、眉間のしわも消えてスヤスヤと(生後15分)図 5

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