……… 14 ………皮膚・筋肉・消化管の血管が収縮して、生命にとって重要な組織(脳、肝臓、腎臓、副腎)に血流を回す血流の再分布が起こり、体を守ります。皮膚の末梢血管が収縮すれば赤みがかった皮膚色(赤ちゃん)が白っぽく見えます(筆者は「白ちゃん」と呼んでいます、 )。循環状態が改善してくると、皮膚の血流も良くなって白ちゃんから赤ちゃんへと戻っていきます( )。赤味が戻れば循環が改善してきたサインです( , )。筋肉への血流を犠牲にすると筋肉の崩壊が起こるため、新生児仮死ではよくCKやLDHが上昇します。また、消化管の血流が一過性に悪くなると、その後、1~2日間、悪心や嘔吐が続く初期嘔吐が起こりやすくなります。図 3図 4図 4図 5 パッと見で成熟児(正期産児)の筋緊張を評価するときには、屈筋優位に加えて膝の位置がポイントとなります。狭い子宮内でも心地よく過ごすためには四肢を縮めていた方が好都合です。そのため、分娩予定日が近づくにつれて屈筋優位となり、出生後も四肢を曲げた屈筋優位が続きます。見た目の筋緊張の評価は、膝の位置に注目!3筋緊張の評価四肢が床にベタッとついた蛙肢位図 8腹臥位でヒップアップもできれば筋緊張は良好です図 7仰臥位では膝が床から持ち上がっていれば筋緊張低下はなさそうです図 6
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