023考えかた各論⃝1章 呼吸ケア4〜8歳頃の扁へん桃とう腺せん*咽いん頭とう受容体反射咽いん頭とう(いわゆる、のど)の奥には咽いん頭とう受容体があります。この受容体が強く刺激されると、呼吸が抑制されます。この呼吸抑制は早産児などで、特に強く起こります。口の中を吸引するときに、あまり奥まで吸引してしまうと、呼吸を抑制してしまことがあるので注意が必要です。 *子どもの扁へん桃とう腺せん扁へん桃とう腺せんはリンパ組織の1つで、口内に侵入してくる病原体に対する免疫組織として働いています。扁へん桃とう腺せんには、口こう蓋がい扁へん桃とうと、咽いん頭とう扁へん桃とう(アデノイド)、舌ぜつ扁へん桃とうなどがあります。このうち、口こう蓋がい扁へん桃とうはいわゆる扁へん桃とう腺せんといわれ、口内の舌ぜっ根こん部の両側に位置します。成長過程において、口こう蓋がい扁へん桃とうは4歳頃から増大し8歳頃に最大となり、その後は縮小して、成人ではほとんど見えないほどの大きさとなります。 新生児期〜乳児期扁へん桃とう腺せんの位置成人の扁へん桃とう腺せん咽いん頭とう受容体反射(呼吸抑制が最も強くかかる反射)口こう蓋がい上じょう咽いん頭とう呼吸抑制が強まる因子・貧血・早産児・低血糖咽いん頭とう扁へん桃とう口こう蓋がい扁へん桃とう舌ぜつ扁へん桃とう鼻腔舌
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