003て、家族の負担が非常に大きくなります。本書は、そうした状況でも在宅医療を必要とする子どもが、安全にご家庭で医療ケアを受けられるように、家族の皆さんに医療ケアを修得してもらえることを目的としました。そのために、できるだけ専門用語を避けて、イラストを用いて医療的ケアの方法をわかりやすく解説しています。さらには、本来医療ケアを行う資格のある在宅療養支援診療所の医師や訪問看護ステーション、学校の看護師や医療的ケアの研修を受けた介護士たちが、積極的に子どもの在宅医療にも関わってくださり、子どもたちの安全と快適性を高め、家族の負担を少しでも減らしてくれることを期待しています。2018年10月埼玉医科大学総合医療センター小児科 特任教授 財団法人日本小児在宅医療支援研究会 代表理事 田村正徳 ◉参考文献1)田村正徳 研究代表者.重症の慢性疾患児の在宅での療養・療育環境の充実に関する研究:(総合)研究報告書 平成23~25年度 1.研究代表者総括.厚生労働科学研究費補助金(地域医療基盤開発推進研究事業).2)田村正徳 研究代表者.重症新生児に対する療養・療育環境の拡充に関する総合研究:(総合)研究報告書 平成20~22年度 1.総括研究報告書.厚生労働科学研究費補助金(成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業).3)田村正徳 研究代表者.医療的ケア児に対する実態調査と医療・福祉・保健・教育等の連携に関する研究:総括研究報告書 平成29年度.厚生労働科学研究費補助金(障害者政策総合研究事業).
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