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241章第3章第4章第6章第5章第2章第新生児の呼吸器症状と検査・モニタリング新生児の呼吸管理法新生児呼吸管理における薬物療法新生児呼吸管理における手技新生児呼吸管理におけるトラブル・合併症新生児用/在宅用人工呼吸器徹底比較周期性呼吸しない。さらに低酸素血症に陥っても、出生後数日間は、化学受容器が反応しないと言われている。以上の機序によって中枢性無呼吸が生じる2)。また、早産児は正期産児と比較して、気道が狭く組織も脆弱であるため、閉塞性無呼吸も生じやすい。気道の狭窄や閉塞が起こると肺の拡張不全が生じるが、この状態では前述したHering-Breuer反射による呼気への切り替えが促進されないため、無呼吸発作が生じる。未熟性による無呼吸発作の頻度は、成熟とともに減少し、いずれ消失する。 一方、続発性無呼吸は、病因に対して適切に介入しないと治癒は期待できない。したがって、病因を明らかにすることが非常に重要である。表2に続発性無呼吸の主な原因疾患を記載する3)。続発性無呼吸発作は、呼吸器系や中枢神経系以外の疾患でも起こり得ることを知って鑑別する必要がある。引用・参考文献1)SarkAR.“Apnea”.ManualofNeonatalCare.7thed.ClohertyJP.etal.,eds.Philadelphia,WoltersKluwer/LippincottWilliams&Wilikins,2012,397-402.2)EstelleBG,etal.“Controlofbreathing”.AveryʼsDiseasesoftheNewborn:ExpertConsult-OnlineandPrint.9thed.GleasonCA,etal.,eds.Philadelphia,Elsevier,2011,584-97.3)内山温.“新生児無呼吸発作”.新生児の呼吸管理ビジュアルガイド.NeonatalCare秋季増刊.長和俊編.大阪,メディカ出版,2016,28-33.(内山 温)

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