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● 「こどもががんになるなんて…」「なんでうちの子が…」大切なわが子が小児がんと診断された時、すべての親御さんがそう考えると思います。そして、たくさんの不安や自責の念でつらい思いをされるでしょう。その気持ちは治療中・治療後も続くこともあります。そんな時、本書を手にとって読んでいただくことで、少しでも不安が解消され、前向きにお子さんの病気に向き合っていただければうれしく思います。● 私は、小児がんの専門家として多くの患者さんとそのご家族に出会いました。この本の構想・執筆にあたり、一人ひとりの顔を思い浮かべ、どんなことに不安を感じ、どんなことを知りたがっていたか思い出しました。小児がんはたいへんな治療が必要な疾患ではありますが、医療の進歩により、現在では多くのこどもたちのがんを治すことができます。病気についての正しい知識を得るためにも、お子さん自身ととりまくご家族、学校の先生に、本書を少しでも役立てていただけるよう願っています。また、若い医師や看護師さんをはじめ、小児がんにかかわるすべての医療従事者に読んでいただいて、小児がんについてより深く理解していただければと思います。● この本を計画するにあたり、それぞれの分野のスペシャリストであり、私自身が一緒に仕事をして、患者さんやそのご家族に優しくて、説明がていねいな先生方に執筆をお願いしました。専門的な知識をわかりやすく解説していただいて、患者さんの目線に立った内容となりました。● 最後にこの本の出版にあたり、筆の進まぬ私を激励し、出版に導いてくださったメディカ出版の鈴木陽子さんに心から感謝致します。  2016年11月 細野亜古  

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