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●9●腫瘍マーカー検査って 病気の種類によっては、血液や尿の中の特定の物質の数値が高くなるものがあります。このような物質をマーカーといって、その異常から病気の種類が推定される場合もあります。数値の上がり下がりで、治療の効果があるかどうかもわかるので、繰り返し検査をしながら、治療を進めます。2章こどものがんの検査と治療小児がんが疑われる時、さまざまな検査が行われます。どんながんなのか?病気の進み具合や性質はどうなのか?などを調べる、診断・治療のために必要な検査について、説明します。腫瘍マーカーは、あくまで参考となるものです。数値が高くても、必ず特定の病気であるとはいえないこともあります。基準値も施設によって多少ちがっています。また、腫瘍マーカーが治療中に上がっても、病気の悪化とは限らないこともあります。疑問や不安があれば、担当の先生の話をよく聞いてみましょう。 診断・治療のためにどんな検査が必要なの?1血液検査 血液検査では、白血球や赤血球、血小板の数を調べます。白血病などでは、それらの数値が特別に増えていたり減っていたりします。また、がんが作り出す特別な物質を調べる腫瘍マーカー検査などがあります。1白血球(WBC)3,200~9,000 /μL赤血球(RBC)360~500 万/μL血小板(Plt)13.0~36.0 万/μL基準値血液でわかるものAFP(α-フェトプロテイン)10ng/mL以下(1歳以上)hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)0.7mIU/mL以下CA19-937.0U/mL以下CA12535.0U/mL以下NSE(神経特異エノラーゼ)10ng/mL以下主な小児がんの腫瘍マーカーと基準値尿でわかるものVMA(バニリルマンデル酸)6~11μg/mg CreHVA(ホモバニリン酸)11~20μg/mg Cre

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