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13顔面・口第1部耳介の異常1絞扼耳は耳介頭側部分の低形成であり,Aのような軽度の低形成や,Bのようなカップ耳などが含まれる.図9絞扼耳(文献1,p.1071より引用,一部改変)AB診 断視診により診断は容易である.小耳症は,第一第二鰓さい弓きゅう症候群(巨口症,小顎,片側顔面の低形成など)やTトリーチャーreacher Cコリンズollins症候群(瞼裂斜下,上顎骨・頰骨の低形成など)に合併することがある.治療・予後副 耳 茎部に軟骨を伴わない小さな副耳では,出生後早期に茎部を結紮することで,1~2週間で脱落させることができる.結紮後も通常通りの1沐浴などで皮膚の清潔を保つ.脱落後に丘疹状の小さな隆起が残る場合がある. より大きな副耳では,切除術が適応となる.通常は全身麻酔が比較的安全に可能となる1歳・GradeⅠ:構成部分がほぼ完全に存在するが,全体として矮小である.・GradeⅡ:構成部分が部分欠損するが,耳甲介は残存する.・GradeⅢ:耳垂部分と小さな頭側の残存耳介のみ.耳甲介は欠損する.・GradeⅣ:耳垂部分のみ.・GradeⅤ:無耳症.図8小耳症:荻野の分類(文献1,p.1070より引用,一部改変)耳甲介残存型耳垂型無耳症GradeⅠGradeⅡGradeⅢGradeⅣGradeⅤ

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