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●6●1章こどもの糖尿病のきほん糖尿病というと、“尿の中に糖が出る病気”と思う人が多いかもしれません。正しくは、そうではありません。でも、尿中の糖を検査しますね。それはどうしてでしょう?糖尿病とはどんな病気なのか? 基本的なことを説明します。 糖尿病ってどんな病気?1腎臓のはたらきと尿糖 腎臓には、からだを正常な状態に保つためのさまざまなはたらきがあります。そのはたらきのひとつとして、血液から不要なものを取り出し、尿としてからだの外へ出しています。また、必要なものは再吸収し、からだの中にとどめるはたらきをしています。わたしたちが生きるためのエネルギーのもととなる糖も、再吸収しています。そのため、正常な状態では、糖は尿にたくさん含まれていません。 学校検尿や会社の健診では、尿中の糖(尿にょう糖とう陽よう性せい)を糖尿病を発見するスクリーニング指標にしています。しかし実際には、“長期にわたる高血糖の結果、からだで利用できなくなった糖(ブドウ糖)が尿細管から再吸収される限界を超えて、尿中に排泄される”のをみているわけで、糖尿病とはあくまでも“継続した高血糖状態”のことなのです。1腎臓のはたらき腎臓にはネフロンという構造がたくさんあって、ネフロンは糸球体と尿細管からできています。この尿細管で糖が再吸収されます。高血糖って 血糖とは、血液に含まれるブドウ糖のことです。この量を測る検査で血糖値が高いと、高血糖と判定されます。糸球体腎臓尿細管尿尿管膀胱ネフロン
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