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●9●1章こどもの糖尿病のきほん5糖尿病の診断はどのように行うの? 糖尿病の診断は、あくまでも“長期にわたる高血糖状態を証明する”ことです。それには空腹時あるいは随時での高血糖とその高血糖が長期にわたっていることを証明しなければなりません。それにはこどもでもおとなでも、同時に測定した空腹時あるいは随時の血糖値と、約1カ月間の血糖値の指標であるグリコヘモグロビン(HbA1c)が、いずれも糖尿病型である必要があります。また、測定した血糖値が2度の検査で糖尿病型を示した場合にも、糖尿病と診断されます。糖尿病の診断基準① 血糖値が空腹時に126mg/dL以上あるいは随時または経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)における2時間血糖値が200mg/dL以上であること② HbA1c値が6.5%以上であること糖尿病と診断されるフローチャート血糖値とHbA1cともに糖尿病型血糖値のみ糖尿病型HbA1cのみ糖尿病型・糖尿病の典型的症状・確実な糖尿病網膜症のいずれかあり糖尿病糖尿病糖尿病なし再検査なるべく1ヵ月以内に再検査(血糖検査は必須)血糖値とHbA1cともに糖尿病型血糖値のみ糖尿病型HbA1cのみ糖尿病型いずれも糖尿病型でない糖尿病疑い3~6ヵ月以内に血糖値・HbA1cを再検査糖尿病疑い血糖値とHbA1cともに糖尿病型血糖値のみ糖尿病型HbA1cのみ糖尿病型いずれも糖尿病型でない〔 日本糖尿病学会.糖尿病の分類と診断基準に関する委員会報告(国際標準化対応版).糖尿病.55,2012,485-504を改変して引用〕このような糖尿病状態は、β細胞からのインスリン分泌の不足や欠乏(1型糖尿病)でも、末梢組織でのインスリン作用の不足および高血糖に即したインスリン追加分泌の障害(2型糖尿病)でも、おこります。
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