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181章 NICU看護の基本知識❶知っておきたい基本の倫理Check!1. 新生児は一人の人間としての尊厳と権利を持っていることを認識する。2. 児にとって最善の利益を追求した医療・看護を提供する。3. 家族支援、きょうだい支援を通じて児の権利を擁護する。子どもの権利の基本子どもの権利■「児童の権利に関する条約（子どもの権利条約）1）」は、1989年国連総会で採択された子どもの基本的人権を国際的に保証するために定められた条約で、日本は1994年に批准した。その4原則は以下の通りである2）。●生きる権利。●育つ権利。●守られる権利。●参加する権利。対象の人権擁護・知る権利・自律性（自己決定）を尊重した看護の提供■新生児は機能的に未熟であり、ケアそのものが刺激（ストレス）となり得る。発達促進を意識したケアや、療育環境を整えて成長発達阻害要因を除去するケアを模索することは、児の「子どもの権利」を尊重する第一歩である。■新生児の誕生は言うまでもなく家族にとって一大イベントである。予想外のNICU入院、特に重篤な疾患を持つ場合は、家族にさらなる衝撃となり、健全な家族関係、親子関係構築の妨げとなるだけでなく、長期間の親子分離状態をとなる。