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12with NEO 別冊 るるNEOはじめに毎年4月に、新人看護師の皆さんが、希望に胸を膨らませ、キラキラ瞳を輝かせて入職してきます。しかし、月日が経つにつれて日々の業務に追われ、表情は曇り「何から勉強したらよいのか分からない」「何が分からないのか分からない」など言葉にしながら思い悩んでいる姿をよく目にします。また、思い悩んでいる新人看護師に「どのように指導したらよいのか?」「どう説明したら理解してもらえるのか?」と先輩看護師も同様に悩み、日々臨床でよりよい教育方法を模索しています。NICUの役割NICUでは、早産・低出生体重児をはじめ、正期産児でもさまざまな疾患を持つ赤ちゃんが入院しています。急性期は呼吸・循環動態が不安定で、少しのストレスでも容易に病態が変化するので、赤ちゃんの状態に合わせてケアの時間をずらす、まとめてケアを実施するなどケアのタイミングを考慮し、安静の保持に努めることが重要です。しかし、安静の保持と同時に赤ちゃんの全身状態を的確に把握し、必要な処置・ケアを行わなければなりません。GCUの役割GCU(growing care unit:回復治療室/継続観察室/発育発達支援室)は、NICUの後方支援病棟としてNICUを退室した赤ちゃんや低出生体重児、先天性疾患、遺伝子疾患とさまざまな疾患を抱えた赤ちゃんが入院しています。出生直後や退院に向け、医療的なケアの練習や技術の習得が必要なケースもあり、急性期・慢性期と看護も多岐にわたります。また、状態が安定しているとはいえ、出生体重が小さく、元々が未熟性の強い赤ちゃんも多いため、私たち看護師は専門的な知識と高い看護技術が求められます。日常的なケアとしては、哺乳やオムツ交換、沐浴、母子同室などを中心とした愛着形成を本格的に進めていく過程ではありますが、それに並行して、この時期に発症する多くの重篤な疾患を早期に発見すべき重要な役割があります。先輩ナースからのメッセージ1

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