T300361
9/12

図1-1 ● 妊娠12週の胎児(左:2D画像、右3D画像)111.妊娠週数によって見る項目は異なります! 図1-2におおまかな妊娠時期ごとの観察項目を示します。見る項目によって見るべき時期は異なります。まずは正常(子宮内)妊娠の診断、その次は妊娠週数の確認、それから発育が正常か否かの確認、胎位・胎向の確認、羊水検査を行う前に量・胎盤の位置の確認など……です。自分なりに「○週頃の健診では〇○と○○を必ず確認する!」といった、だいたいの決まりごとを作っておくことも、漏れのない健診を進めていくためには大切です。価であるという面も超音波検査が普及した理由の一つです。しかし、そんな超音波検査も万能ではありません。骨や空気により画像化できない部分が生じてしまったり、超音波特有のアーチファクトが入ってしまったりもします。また、一度に見ることができる視野が狭いため、超音波検査を行う人の技術により情報量・診断能に差が生じてしまいます。知識をよりたくさん身に付けて、超音波検査(画像)の特性をよく理解することが大切です。40週全期 胎児生存の有無   胎児奇形の解剖学的検索   胎児発育評価初期 胎児の数   妊娠週数の確認   母体骨盤内腫瘤の有無中期以降 胎位・胎向     胎盤の位置と形態および     内子宮口との関係40週図1-2 ● 妊娠時期ごとの観察項目1総論:超音波の基本Lecture

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 9

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です