T300860
13/14

21ペリネとはなにか?第章1ここからは、ペリネの複雑な筋肉群がどのようにして閉鎖と開口の両方の機能を確実に実行するのかを詳しく見ていきます。括約筋群はある意味で水道の「蛇口」のようなもので、尿道・肛門括約筋群が休息体勢にあるときには閉鎖しているのが普通です。膀胱は腎臓から流れてくるものを、そして直腸は結腸から運ばれてくるものをそれぞれとどめておくための貯留タンクといえます。尿路系サイクル(図1-1)尿は持続的に膀胱に向かって流れ込み膀胱内に充満していきます。膀胱上にエコーを当てて観察すると、腎臓から絶え間なく尿が流れこむ様子が確認できます。左右の腎臓から膀胱につながる尿管には管を閉鎖する仕組みがなく、膀胱が完全に空になることはほとんどありません。そのため尿失禁の問題を抱えている場合、排尿したからといって尿もれがなくなるという保障はありません。4段階で増していく尿意膀胱は弾力性のある筋肉(排尿筋または膀胱平滑筋)から成る中が空っぽの袋です。尿の流入によって排尿筋が徐々に引き伸ばされていくと、膀胱充満の第1シグナルが発信されます。ここですぐにトイレに行けば、尿は自然に排泄されますが、逆に、ペリネ:背骨の土台から頭頂まで私たち二足動物は立位または「お尻」で座った姿勢で重力の影響を受けています。昔のフランス人は「お尻」を示すのに「土台」と同一の言葉を当てていました。ペリネが土台を構成し、その土台が諸臓器を食い止めていることを考えると、これはとても的を得ていたことと言えます。本書が、愚かなタブーに果敢に立ち向かい「基礎的な事柄」にたどり着こうとする理由はここにあります。後述するとおり、その基礎は身体や精神に、つまり、土台に続く背骨という構築物の頂に位置する頭にまで「重大な」影響を及ぼします。しっぽと頭のない話が無意味だとすれば、意味のある話には頭だけでなく土台も欠かせません。ペリネはどのように働くのか?3排泄および禁制の機能1図1-1泌尿器腎臓腎盂尿管椎骨腸骨膀胱尿道大腿骨

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 13

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です