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序文 妊娠の多くは医学的な介入なく分娩に至ります。しかし、一定の割合で異常が起こり、医学的な介入が必要になり、稀ではありますが医学的介入を行っても救えない母体や胎児が存在します。 妊婦健診は、妊娠中の異常の兆候をスクリーニングして、より安全に、より快適に分娩を終了させることを目指して行われています。そのため、妊娠中には適切な時期に、必要な検査が行われ、その結果を適切に判断して妊娠管理につなげます。周産期を管理する助産師さんや看護師さんも検査の意義を正確に理解していないと、時に小さな見逃しが大きな事故につながることにもなります。また、患者さんからの質問に対して適切にわかりやすく答えることは患者さんからの信頼を得るためにも必要です。 本書籍は、周産期に関わるスタッフが知るべき必須事項を分かりやすく、また最新の知見を加えてまとめることで、日常の業務の中で繰り返し確認しながら勉強できる参考図書として企画、執筆されました。臨床現場で、また、個人的な学習にご活用いただければ幸いです。2018年9月関沢明彦

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