78正しく的確な姿勢かどうかを知る方法 四つんばいは、腹式呼吸をとてもよく感じ取ることができる姿勢です。また、悪い姿勢になると、いかにいろんな変化が起こるのかがよくわかります。四つんばいで大切なのは、的確な距離をとるための指標です。まずは正座をして、お腹の大きさに合わせて脚を開きます。お尻は踵につけたまま身体を前に倒し、両手をできるだけ遠くについてください(図1-9)。その位置に手を固定したまま、四つんばいになります。股関節は膝よりも後ろに引いて、重心を後方に残します(図1-10)。呼吸の観察正しい四つんばいの姿勢で、まずは息を吐いてみましょう。歌を歌ったり、水中で息を吐いたり、ろうそくの火を消さずに炎を揺らめかせたりするように、口からゆっくりと息を吐きます。吐き終わったら、無理に息を吸おうとせず、口や鼻を開いて空気の流入に身を任せます。息を吐くと、お腹はへこんで引き締まり、臓器、特に子宮が背骨に張りついた形になります(図1-11左)。このとき、胴体は丸めずに背中を平らに保つか、あるいは2本の電柱の間に垂れた電線のような形に背中を「垂らし」ます。続く吸気では、調和のある動きでお腹が図1-10図1-9
元のページ ../index.html#14