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17.17. 一般名葛カッ根コン湯トウ 感冒商品名:ツムラ葛根湯顆粒(1)、クラシエ葛根湯細粒(KB-1、EK-1)クラシエ葛根湯錠(EKT-1)分類:漢方薬。使用方法:成人は1日7.5gを2~3回に分割し、食前または食間に内服。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。副作用:胃の不快感、動悸、不眠、肝機能障害。(住江 正大)乳腺炎の治療薬としてもよく用いられるように、抗炎症作用を有する。歴史も古く最も有名といっても過言ではない漢方薬である葛根湯であるが、胎児に対して安全であると科学的に証明されてはいない。❶❶❷❷助産師’s Check!助産師’s Check!Nurse’s Check!Nurse’s Check!(高倉 翔・田中 博明)18.18. 一般名バルプロ酸ナトリウム てんかん商品名:デパケンⓇ、バルプロ酸Na分類:抗てんかん薬、躁病・躁状態治療薬、片頭痛治療薬。使用方法:400〜1,200mgを1日2〜3回に分けて内服。副作用:観察研究によって、抗てんかん薬の中で、最も催奇形性が高い薬であることが示されている1)。胎児に顔面や外表の奇形、神経管欠損、心臓血管奇形などが生じ、特徴的であることからバルプロ酸症候群と呼ばれている。妊娠中のバルプロ酸ナトリウムの内服は、約11%の頻度で先天奇形と関連していると報告されている2)。また、幼児期の認知・言語・精神運動遅延のリスクが高く、自閉症のリスクも高くなる可能性がある。これらの胎児への影響は、用量依存性である。抗てんかん薬の中で、胎児の催奇形性が高く、神経発達への悪影響が高い薬剤である。妊娠前に他の抗てんかん薬への変更が望ましいが、てんかんのコントロールを優先する。❶❶❷❷助産師’s Check!助産師’s Check!Nurse’s Check!Nurse’s Check!④④④④④④④④④④④④④④④④④④他科の薬2部233

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