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25.25. 一般名アセトアミノフェン 鎮痛薬商品名:カロナールⓇ、アセリオⓇ、アセトアミノフェン分類:解熱鎮痛薬。使用方法:1回300〜1,000mg、投与間隔4〜6時間以上。副作用:2012年、妊娠末期の使用による胎児動脈管の早期収縮について注意喚起がなされたが、エビデンスは非常に弱い。長期使用による児の神経運動発達障害(注意欠如・多動性障害や自閉スペクトラム症)が報告されている1)。妊娠中、比較的安全に使用できる鎮痛薬として勧められる。長期使用による児の神経運動発達障害との関連が指摘されているため、漫然と使用すべきではない。❶❶❷❷助産師’s Check!助産師’s Check!Nurse’s Check!Nurse’s Check!(高倉 翔・田中 博明)26.26. 一般名 鎮痛薬ロキソプロフェンナトリウム水和物商品名:ロキソニンⓇ、ロキソプロフェンナトリウム分類:解熱鎮痛薬。使用方法:添付文書上、妊娠末期のみ禁忌となっているが、妊娠中の使用は極力控えるべきである。内服薬、貼付薬。副作用:催奇形性は、これまでの疫学研究で否定されている。妊娠初期の長期使用により流産リスクが高まるという報告がある1)。妊娠末期の使用により胎児動脈管の早期収縮が起こり、新生児遷延性肺高血圧症の原因となることがある。また、可逆的な胎児腎機能低下による羊水過少、新生児の無尿がある2)。妊娠中の使用は極力控え、妊娠中に鎮痛薬を使用する場合はアセトアミノフェンが望ましい。妊娠末期の使用による胎児動脈管の早期収縮が特に問題となる。❶❶❷❷助産師’s Check!助産師’s Check!Nurse’s Check!Nurse’s Check!⑦⑦⑦⑦⑦⑦⑦⑦⑦他科の薬2部237

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