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91精神科疾患を理解する1精神疾患の概要ており，各々の入院患者数は以下の通りである．①任意入院　　　　　　　　　　　167,968人（55.2%）②医療保護入院　　　　　　　　　133,096人（43.7%）③措置入院（緊急措置入院を含む）　 1,501人（ 0.5%）④その他　　　　　　　　　　　　　1,829人（ 0.6%）厚生労働省：平成23年調査 D 精神疾患の定義と分類精神疾患の定義と分類●精神疾患の定義と分類●　精神保健福祉法においては，①精神障害者の医療および保護を行うこと，②「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律（障害者総合支援法）」と相まって精神障害者の社会復帰の促進およびその自立と社会経済活動への参加の促進のために必要な援助を行うこと，③精神障害の発生の予防，その他国民の精神的健康の保持および増進に努めることを法の目的とし，その第5条において「精神障害者」とは，統合失調症，精神作用物質による急性中毒またはその依存性，知的障害，表1精神疾患の疾患別受療患者数（総患者数320万人）・アルツハイマー病 36万6千人 11.4％・血管性および詳細不明の認知症 14万6千人 4.6％・精神作用物質による精神および行動の障害 7万8千人 2.4％　（薬物・アルコール依存症など）・統合失調症，統合失調症型障害および妄想性障害 71万3千人 22.3％・気分（感情）障害（うつ病，双極性障害を含む） 95万8千人 29.9％・神経症性障害，ストレス関連障害および身体表現性障害 57万1千人 17.8％・その他の精神および行動の障害 17万6千人 5.5％・てんかん 21万6千人 6.7％資料：厚生労働省患者調査（平成23年）精神疾患の疾患別入院割合●表2精神疾患の疾患別割合（入院）・アルツハイマー病 2万8千人 9.3％・血管性および詳細不明の認知症 2万6千人 8.8％・精神作用物質による精神および行動の障害 １万２千人 4.2％　（薬物・アルコール依存症など）・統合失調症，統合失調症型障害および妄想性障害 17万2千人 58.5％・気分（感情）障害（うつ病，双極性障害を含む） 2万6千人 8.7％・神経症性障害，ストレス関連障害および身体表現性障害 4千人 1.4％・てんかん 2千人 0.8％資料：厚生労働省患者調査（平成23年）