●教科書と精神科臨床のギャップ東京武蔵野病院 内科 医長本田 明時間的制約・特に想定していない・日常業務で、時間的制約がある・はっきりしないときがある・はっきりしている・想定していない・想定されていない空間と姿勢の制約正常と異常の境界精神症状による制限ほかの検査の利用わからないときの助言者フィジカルアセスメントの教科書精神科臨床・広い空間で患者も看護師もベス トな姿勢で行っている・保護室や拘束中など、狭い空間で、患者 も看護師も、制限された姿勢でしか行え ないときがある・病院によっては血液、画像、生理検査な どが参考にできる・そもそも先輩や医師が、体について わかっていないことがある・問診で十分な情報が得られない・しばしば患者の抵抗にあう・痛みの有無など、患者から正確なレスポ ンスが得られないことがある・指導する先輩や医師がいる想定そのためまずバイタルサインを十分に理解してから、そのほかのフィジカルイグザミネーションの技術を習得していきましょう。 精神科看護師のなかには体を診ることに関して苦手意識を持っている人がいます。しかし本書により、少なくとも一般の身体科看護師が経験の少ない精神科特有の病態(器質性精神障害、向精神薬副作用、悪性緊張病など)に関しては、誰にも負けない看護師になることができるでしょう。 2020年10月
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