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プロローグ11111111111113CHAPTER1 例えば先日、慢性腎不全の患者さんの血液検査の結果を見せてもらったんです。見てみると、ヘモグロビン(Hb)の備考欄にL(Low:基準値より低い)と書いてあったのですが、実習担当の先生が「どうして貧血傾向(Hb値が低い状態)になるか分かる?」って優しく聞いてくれたんですけど、正直全く分からなくて、「さぁ~」って言ったら急に、「キミ! 臨床をなめてるやろ! 出直してこい!」って鬼の形相で怒られたんです。あ~、怖かった~~。確か、去年、その理由を浜田君に教えたような気がするんやけどな。そうでしたっけ?そうよ。腎臓が分泌する赤血球の新生に超~重要なホルモンがあったわね。慢性腎不全だと、腎機能の低下によってそのホルモンも低下するので、赤血球の新生に影響、つまり貧血と関係するわけね。あ~~、なんとなくそんなものがあったかな~。でもそのホルモンって何でしたっけ?あかんな~、やっぱりもういっぺん1年生からやり直した方がええんとちゃうか? 腎臓から分泌されるホルモン、ええか、エ・リ・ス・ロ…ポエ チン!!チン! って強調しすぎや、びっくりするやないか!すみません。ついつい、チン! を強調しすぎてしまいました!チンだけ強調せんでええわ! 「エリスロポエチン♪」ってなめらかに言うたらどうや! ワシらの品格が疑われるやないか!(何を言ってるのかしら、この人たち…)さて、ほんならな、まあとりあえず久しぶりに再会したんやさかい、解剖生理学の復習をする前に、ちょっと医学の歴史的な話をしよかな。歴史?!! ちょ、ちょっと待ってください。先生、歴史よりももっと臨床に役に立つ知識を教えてくださいよ!浜田君、あなたもいずれ医療者になるのでしょ。だったら、医学の

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