4歴史、つまり、今日の医学の発展に寄与した様々な先達の苦労、葛藤、失敗、経験、成功、美談、決断、経緯などを学ぶことは、これから浜田君がいろいろ出会うであろう試練に耐える大切な道しるべになるのじゃない?ええこと言うな~、さすが坂本さんや。ほな、ちょっとだけかいつまんで話すわな。話はなんと、紀元前4~5世紀のギリシャや。ここで登場するのが“医学の祖”とされる医学者、ヒポクラテスや。あ、聞いたことあります。確か、『ヒポクラテスの誓い』を提唱した人だ!そうや。医師の倫理・任務についてのギリシャ神への宣誓文やな。医療従事者のバイブルともいえるこの誓い、今でもしょっちゅう医療倫理で出てくる。暗唱せぇとは言わんけど、ポイントは押さえといてほしいな。 で、ヒポクラテスが提唱した「病気の原因」とは、古代からずっと考えられてきた神の特別な“わざ”とか“祟たたり”なんかやなく、自然的なもんと捉えて、治療もその考えに基づいてなされたんや。霊的な考えから、科学的な思想への転換ね。その中で、ヒポクラテスの体液説は有名やな。体には4種類の体液があり、それが不調和だと病気が起こるという考えね。ちなみにその4体液は、血液、粘液、黒胆汁、黄胆汁ね。この考えは、はるか後世まで影響を及ぼしたのよ。どれも聞いたことがあるような、ないような。次や。古代ローマ、紀元2世紀、ガレノスっていう人物が現れたんや。ガレノスの学問領域は多岐に渡るんやけど、解剖学者としてめっちゃヒポクラテスガレノス
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