ii あなたは医療関係者でしょうか? それとも医療従事者の卵でしょうか? それとも医療従事者を夢みて日々勉強している方でしょうか? あるいは一度医療現場から離れていたけれど現場復帰しようとされている方でしょうか? それともまったく医療とは関係ないけれど医学にちょっと興味があるという方でしょうか? 人体の構造と機能を学ぶ学問(解剖生理学)は、前著でも書きましたが医療系の職種を目指す場合、必ずこの科目をしっかり4444学ぶことが求められます。その理由をあえて言えば、解剖生理学は医学・医療の根拠になる44444学問だからです。しかし、この科目は、こむずかしい用語(とくにカタカナ用語や漢字に苦労する)がたくさん出てきたり、難解な説明文が縷る々る続いたり、そして実体が見えない(直接それを見ることができない)ことなどから、なかなかとっつきにくく手ごわい相手です。著者自身もそうでしたし、また、これまでたくさんの学生と接してきた経験からも、そこは痛いほど理解できます。 著者達は、かねてより、「丸暗記から“解放”される」「教科書では書かれていない“根拠”を知ることができる」「最後まで楽しく“読み通す”ことができる」「学生がつまずく“ポイントに絞った”勉強ができる」、そんな理想的な本があったらいいなと考えていました。それをかなえようと試みたのがこの本です。本著の特徴を改めて挙げてみると、方言(関西弁)を使った会話形式のストーリーを展開することにより、まずは最後までおもしろく読めること、そしてプライベートレッスンを受けているような錯覚を読者に与え、話の状況が手に取るようにイメージできる、そんな特徴をもっているように思います。ありがたいことに、第1弾の『なんでやねん!』は多くの方に読んでいただきました。そしてそのおかげで、この第2弾『ほんまかいな!根拠がわかる解剖学・生理学 要点3サンキュー9』を出版する運びとなりました。まえがき
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