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病理病態論:病態生理学の基礎知識1章91 体液の異常□□8.体液量の調節は,水分の摂取と排泄量の調節により行われる.摂取は飲水・〔a食物〕・代謝水であり,排泄は肺(呼気)と皮膚(発汗)からの〔b不感蒸泄〕,尿,便である.電解質の異常□□9.ナトリウムイオンは,〔a体液量〕の維持と細胞外液の浸透圧の規定に働く.高ナトリウム血症は,血清ナトリウムイオン濃度が〔b145〕mEq/L以上,低ナトリウム血症は,血清ナトリウムイオン濃度が〔c135〕mEq/L以下の状態をいう.□□10.カリウムイオンは,細胞内の酵素活性の維持,〔a神経〕・筋肉などの細胞の興奮・伝達・収縮などの重要な働きをしている.高カリウム血症は,血清カリウムイオン濃度が〔b5.5〕mEq/L以上の状態,低カリウム血症は,血清カリウムイオン濃度が〔c3.5〕mEq/L以下の状態をいう.酸塩基平衡の異常□□11.体液は通常,pH〔7.35〕〜7.45の範囲に調整されている.□□12.血液を酸性の状態に動かすような病態を〔aアシドーシス〕,アルカリ性の状態に動かすような病態を〔bアルカローシス〕という.正しいものには ○ を,誤っているものには × を記入しよう.□□1.〔×〕多量の発汗で水分を喪失すると,血漿浸透圧が低下し,低ナトリウム血症になる.□□2.〔○〕高ナトリウム血症は,幼児や意識障害などの自発的に飲水できない状況下で起こることが多い.□□3.〔○〕低ナトリウム血症の自覚症状には,虚脱感や倦怠感,消化器症状(食欲不振,嘔気,嘔吐)などがある.□□4.〔○〕代謝性アシドーシスの原因の鑑別には,アニオンギャップの値が指標として役立つ.□□5.〔×〕呼吸性アルカローシスとは,呼吸が異常に亢進し,血中のO2濃度が低下する酸塩基障害である.選択肢細胞外液  間質液  血漿  水分  20  40  45  60  65  80能動輸送 受動輸送 リン酸 塩化物 カルシウム ナトリウム カリウム食物 体液量 膠質浸透圧 神経 不感蒸泄 3.5 5.5 135 145酸血症  アルカリ血症  アシドーシス  アルカローシス  7.00  7.35トレーニング●体液量の調節(1日当たり)代謝水300mL細 胞皮膚(発汗)400mL※体重60kgの成人肺(呼気)400mL排 泄1,700mL摂 取2,200mL飲 水1,000mL食 物1,200mL尿1,500mL便200mL

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