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本書の使い方23.体内の環境を維持するしくみ  私たちの体には、外部の環境が変わっても体内の環境(体温や体液の成分・濃度など)を一定に保つ性質(恒こう常じょう性せい)があり、恒常性にはホルモンと自律神経が関わっています。 ホルモンによる調節のしくみ●ホルモン ホルモンは、体内の特定の部分(内ない分ぶん泌ぴ腺せん)でつくられ、血液にのって全身に運ばれ、特定の細胞(標ひょう的てき細胞)に作用してそのはたらきを調節する化か学がく物ぶっ質しつです。ホルモンの分泌を調節する中枢は間かん脳のうの視し床しょう下か部ぶです。〈代表的なホルモン〉内分泌腺ホルモンはたらき脳下垂体前ぜん葉よう成長ホルモン骨の発育や体の成長を促進する脳下垂体後こう葉ようバソプレシン腎臓での水の再吸収を促進する甲こう状じょう腺せんチロキシン*細胞の代謝を促進する副ふく腎じん髄ずい質しつアドレナリン血けっ糖とう値ちを上げるすい臓ぞうインスリングルカゴン血糖値を下げる血糖値を上げる*サイロキシンともいう。自律神経による調節のしくみ 自律神経は体の各器官のはたらきを調節する末梢神経で、交感神経と副交感神経があります。自律神経の中枢はホルモン分泌の中枢と同じで、間脳の視床下部です。体のほとんどの器官には交感神経と副交感神経が両方つながっていて、お互いに反対のはたらきをします。どちらがはたらくかは、体の状況に応じて調節されています。交感神経副交感神経促進↑呼吸抑制↓促進↑心拍抑制↓上昇↑血圧低下↓上昇↑血糖値低下↓拡大↑瞳どう孔こう(ひとみ)縮小↓抑制↓消化促進↑抑制↓排泄促進↑184章〈社会〉3章〈国語〉2章〈数学〉1章〈理科〉4章〈社会〉3章〈国語〉3章〈国語〉2章〈数学〉1章〈理科〉力だめし!学習日:  月  日 ホルモンによる調節のしくみ1.ホルモン分泌の中枢はどれでしょうか。a~dから 1つ選びましょう。a.大脳  b.間脳  c.小脳  d.脊髄 (    )2.右図は脳の断面を模式的に表したものです。ホルモン分泌において、重要な役割をもつ①・②の部位の名称をそれぞれ答えましょう。a.大脳  b.脳下垂体  c.視床下部  d.小脳 (①    )(②    )3.次の文章の空所に入るものを、a~eから1つずつ選びましょう。 バソプレシンというホルモンは、(ア    )の神経分泌細胞で合成され、(イ    )から血液中に分泌される。バソプレシンは(ウ    )における水の再吸収を促進する。a.腎臓    b.視床下部    c.脳下垂体前葉    d.脳下垂体後葉    e.すい臓4.次の文章の空所に入るものを答えましょう。イ~オには「増加」または「減少」のいずれかを入れましょう。同じ語をくり返し使用してもかまいません。 チロキシン(サイロキシン)は(ア      )から分泌されるホルモンである。チロキシンの分泌量は、視床下部から分泌される甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(以下、「放出ホルモン」とする)と、脳下垂体前葉から分泌される甲状腺刺激ホルモンによって調節される。血液中のチロキシンの濃度が上昇すると、放出ホルモンと甲状腺刺激ホルモンの分泌量が(イ  の分泌量が(ウ    )する。反対に、チロキ激ホルモンの分泌量本書『看護学生スタートアップトレーニング改訂2版』は、これまで学校で習った知識のうち、特に看護師をめざして勉強する人に必要な内容を学び直すための、自学・自習用ワークブックです。「理科」「数学」「国語」「社会」の4つの科目で構成されています。イラストや図表をたくさん載せたわかりやすい解説と、ポイントをしぼり込んだ演習問題で構成しており、問題を解きながら理解を深めることができます。イラストや図表が多いからわかりやすい!解説ページでは、高校までに習ったことのうち、特に看護の世界で必要な基礎知識を、わかりやすく説明しています。学んだことをもう一度確認して、知識を確実に自分のものにしましょう!解説ページで学んだことが身に付いているか、実際に問題を解いて試してみましょう! 穴埋め問題や○×問題、計算問題など、いろいろなパターンの問題があります。学習した日付を入れることができるようになっています。

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