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 1)染色体異常(配偶子病)   染色体は1本の状態をモノソミー、3本の状態をトリソミーと呼び、21トリソミーで発症するダウン症候群が最も多く、高齢出産に頻度が高い。 2)遺伝子異常(遺伝病)   遺伝情報に誤りがあり、法則性をもって遺伝する。進行性筋ジストロフィーは伴性潜性(劣性)遺伝により男児に多く発症する。 3)胎芽病   先天性風ふう疹しん症候群や薬剤・放射線障害のように、妊娠8週ごろまでに何らかの原因により発生する先天異常である。 4)先天異常の予防と早期発見  ①妊娠前から飲酒、喫煙、化学物質への曝ばく露ろを避ける。  ②葉酸、ビタミンAなどの栄養摂取の過不足を避け、やせや肥満を防止する。  ③羊水検査などの出生前診断を活用する。  ④抗がん薬や、向精神薬などの薬剤使用中は避妊する。3 組 織⑴ 上皮組織 扁へん平ぺい上じょう皮ひは人体の組織表面を覆い、非特異的免疫を担う。⑵ 筋組織 筋組織は、骨格筋、平滑筋、心筋に大別される。 ①骨格筋は骨組織に起始・停止する。強い収縮力をもつが疲労しやすい。 ②平滑筋は自律神経に支配され、内臓に多く存在する。 ③心筋には独自の刺激伝導系があり、自動性がある。最も疲労しにくい筋組織である。10胎芽・胎児期出生先天異常(完治不能)先天異常ではない出生後の感染や原因曝露形態機能の異常妊娠初期の感染化学物質曝露染色体異常遺伝子異常先天異常の概要染色体異常分 類疾 患 名詳  細常染色体異常ダウン症候群 (21 トリソミー)中等度・重度の精神遅滞、鞍鼻、心室中隔欠損、心奇形を伴いやすい。老化の進行が早く、寿命が短いエドワーズ症候群 (18 トリソミー)精神遅滞、心臓や消化器の奇形など。予後不良パトー症候群 (13 トリソミー)唇裂、口蓋裂、多指症、重度精神遅滞など。予後不良ネコ鳴き症候群5番目の部分欠損。ネコのような泣き声、精神遅滞を伴う性染色体異常クラインフェルター症候群(XXY、XXXY型)外性器は男性、精巣萎縮、無精子症、女性様体型、精神遅滞を伴うことが多いターナー症候群(XO型)外性器は女性、低身長、第二次性徴欠如上皮組織の種類と分布部 位重層扁平上皮皮膚、腟粘膜、口~食道の粘膜単層扁平上皮肺胞、血管単層円柱上皮胃や腸の粘膜多列線毛上皮気管移行上皮  膀胱、尿管*腺上皮も上皮組織に含まれ、外分泌を行う

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