5■■オリジナル重要問題162問 過去の国家試験問題の出題内容と傾向を徹底分析し、出題頻度の高い内容や基本から発展的な内容まで網羅した問題を作成しました。また、解説にプラスして覚えておきたいポイントなどをまとめて掲載しています。■■赤いチェックシートの使い方 本文の色文字部分に、付録の赤いチェックシートをかぶせると文字が消えます。重要問題162問では、解説部分の色文字を隠して穴埋め問題として利用できます。一問一答形式問題では解答・解説を隠して何度も試すことができます。本書の使い方9基礎助産学ⅠⅠ 助産の基本となる概念と変遷、基本姿勢インフォームド・コンセントⅠ-Ⅰ-1 助産の基本D 助産における基本的な概念★問2 インフォームド・コンセントについて正しいのはどれか。1.助産師は、女性とその家族に対して医療専門用語を用いて説明する。2.医療法により義務が規定されている。3.看護実践の倫理原則の正義と一致する。4.「うそも方便」ということわざのように、相手を悩ませる話は避ける。5.助産師は、女性とその家族のアドボケーターとして支援する。1 .インフォームド・コンセントとは、対象者が、医療従事者から十分かつ適切な情報と選択肢について説明を受け、正しく理解したうえで自己決定することである。そのためには、専門用語を使わず、わかりやすい言葉で説明しなければならない。2 .インフォームド・コンセントは、平成9(1997)年に[医療法]第1条の4第2項に努力義務規定として盛り込まれた。3 .看護実践の倫理原則は、[自律尊重]、[善行]、[無危害]、[正義]、[誠実]、[忠誠]の6項目である。自律とは、自分で考え、決めることができることであり、インフォームド・コンセントの同意と一致する。4 .その人のことを思えば時にはうそもよいのだとする考えは、倫理原則の自律や忠誠、誠実に反する行為である。5 .助産師は、女性とその家族にとって何が最も良いことかを、女性とその家族の立場から考え、女性とその家族の決定を支え、時にはそれを代弁するなど、女性とその家族の[権利擁護者(アドボケーター)]としての役割もある。 ▶答え[5]●ICM助産師の国際倫理綱領(2014年)ICMの倫理綱領は、1999年に活用に関する提言がなされ、最新は2014年に採択されている。倫理綱領は、女性を人権をもつ人として尊重し、すべての人々のための正義と保健医療へのアクセスにおける公平性を追求するもので、社会を構成するすべての人々による、お互いへの敬意や信頼、権利の尊重といった相互関係に基づいている。日本助産師会は、「助産師の声明」(2006年)を公表し、その中で「助産師の倫理綱領」を示している。難易度…インフォームド・コンセント(IC)や看護の倫理原則について理解しておこう。基本出題頻度 ★★★★…非常によく出る ★★★……よく出る ★★………出る ★…………要注意出題基準 科目問題のテーマ問題のキーワードを含んでいます。問題の意図この問題を掲載した理由や問題から学ぶことを示しました。アンサーポイント 問題の解説3つのチェックボックス学習達成度の確認に利用してください。出題基準 目標出題基準 大項目出題基準 中項目難易度…基礎…標準…難問科目コードⅠ:基礎助産学ⅠⅡ:基礎助産学ⅡⅢ:助産診断・技術学ⅠⅣ:助産診断・技術学ⅡⅤ:地域母子保健Ⅵ:助産管理(例) Ⅰ-Ⅰ-1 科目 目標 大項目 基礎助産学Ⅰ 目標Ⅰ 助産の基本※本書の内容に追加情報がある場合は弊社Webサイトに掲載いたしますのでご参照ください。 https://www.medica.co.jp/catalog/book/8090問題の後の要点として重要…最も大切な事項注意…注意したい事項プラスα…補足・追加事項復習…解説や重要事項の復習 などをまとめました。
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