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善,イノベーションの創出には,組織理解と変革の方法論が必要です.一方,組織は単独で存在しているわけではなく,社会の影響を受け,社会の構成員として貢献することを求められています.コミュニティー,国,そして世界との関わりから看護管理を考えていくことが必要です. このテキストでは,持続可能な社会の実現に向けて,病院に限らず多様な場の看護管理を,地域・社会を含む広い視点で,柔軟に創造的に考えていけるよう,基本的理論をわかりやすく解説しています.4.看護師自身の専門職としての成長は,看護管理の重要な要素である 組織を構成し看護活動を生み出す看護職員が健康で生き生きとやりがいをもって働くこと,そして看護専門職に求められる能力を主体的に高めていくことは,看護管理において極めて重要です.また,一人ひとりの看護職員が自分の仕事を効率的・効果的に管理していくことで組織全体の成果が向上します. このテキストでは,看護職一人ひとりのセルフマネジメントの重要性に着眼し,社会人になること,自分の健康および仕事や働き方を管理すること,そして生涯を通して成長していけるよう自分の責任で学び続けることについて,学習者の問題意識が深まるよう解説しています. これらの重要点を押さえつつ,看護師国家試験出題基準(平成30年版)とも照合させ,看護学生が学ぶべき内容を網羅しています. 本書は,看護基礎教育課程で学び始めた学生から看護管理を初めて学ぶ看護職の方はもちろん,看護のしくみや制度について概要を知りたい他分野の方にも十分活用できるものです.多様な方に,多様な場で,多様な方法で活用していただけますことを,編集者・著者一同期待しております. 本テキストの記述の正確性や適切性については,確認いたしましたが,万一不適切,不十分な点がございましたら,それはひとえに編集代表者の責任です.忌憚のないご意見やご指導をいただけますようお願いいたします. 新しい時代の看護管理を皆様と一緒に切り拓いていきたいと思います.編集者 吉田千文志田京子手島 恵武村雪絵

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