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のとおり実行に移すことは容易なことではない．また，指示された内容をやりすぎることで，反応性のうつを引き起こす場合もある．このモデルでは，看護者には，対象者にわかりやすく説明する能力が求められる．（3）セルフマネジメントモデル　「セルフマネジメントモデル」は，川の中で泳いでいる人がおぼれないよう，その傍らで泳ぎを一生懸命にコーチするスタイルである．ここでは，川で泳いでいる人が，多少泳ぎ方が不格好でも，自分の力で少しでも長く泳ぎ続けられることが大切であり，そのためコーチは，まずは本人に川の中の状況を語ってもらい，本人の困っていることを聴いていくことが必要である．そして，「こういうときは～したほうがいい」「こっちのほうが浅瀬だから泳ぎやすい」など，おぼれないような方法をアドバイスしたり，時には浮き輪を渡しておぼれないようにサポートしたりする．このモデルでは，看護者と泳いでいる人双方に力があることが求められるとともに，相互の信頼関係が必要である．セルフマネジメントモデル公衆衛生モデル医学モデル図1－2●健康教育の考え方の移り変わり16