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齢者では,男性2,050〜2,750kcal,女性1,550〜2,100kcalであり,高齢者の身体活動レベルは一般にⅠ〜Ⅱ程度である(表1.1-1,表1.1-2).(kcal/日)性 別男 性女 性身体活動レベルⅠⅡⅢⅠⅡⅢ65~74(歳)2,0502,4002,7501,5501,8502,10075以上(歳)*1,8002,100─1,4001,650─* レベルⅡは自立している者,レベルⅠは自宅にいてほとんど外出しない者に相当する.レベルⅠは高齢者施設で自立に近い状態で過ごしている者にも適用できる値である.厚生労働省.日本人の食事摂取基準(2020年版).表1.1-1●身体活動レベル別推定エネルギー必要量身体活動レベル*低い(Ⅰ)ふつう(Ⅱ)高い(Ⅲ)1.50(1.40〜1.60)1.75(1.60〜1.90)2.00(1.90〜2.20)日常生活の内容生活の大部分が座位で,静的な活動が中心の場合座位中心の仕事だが,職場内での移動や立位での作業・接客等,通勤・買い物での歩行,家事,軽いスポーツ,のいずれかを含む場合移動や立位の多い仕事への従事者.あるいは,スポーツなど余暇における活発な運動習慣をもっている場合中程度の強度(3.0~5.9メッツ)の身体活動の1日当たりの合計時間(時間/日)1.652.062.53仕事での1日当たりの合計歩行時間(時間/日)0.250.541.00*代表値.( )内はおよその範囲.厚生労働省.日本人の食事摂取基準(2020年版).表1.1-2●身体活動レベル別に見た活動内容と活動時間の代表例健康寿命の延伸生活の質(QOL)の向上適度な運動と食事バランスのとれた食事内容食料の安定供給や食文化への理解食料資源や環境への配慮<食生活指針>①食事を楽しみましょう.②1日の食事のリズムから,健やかな生活リズムを.③適度な運動とバランスのよい食事で,適正体重の維持を.⑧日本の食文化や地域の産物を生かし,郷土の味の継承を.⑨食料資源を大切に,無駄や廃棄の少ない食生活を.⑩「食」に関する理解を深め,食生活を見直してみましょう.④主食,主菜,副菜を基本に,食事のバランスを.⑤ごはんなどの穀類をしっかりと.⑥野菜・果物,牛乳・乳製品,豆類,魚なども組み合わせて.⑦食塩は控えめに,脂肪は質と量を考えて.食の循環や環境に配慮した食生活の実現健全な食生活をどう楽しむかを考える食生活を振り返り,改善するPlan(企画)Do(実践)Check(評価)Action(改善)文部科学省・厚生労働省・農林水産省.食生活指針の解説要領.2016.https://www.mhlw.go.jp/le/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000132167.pdf,(参照2020-09-15).図1.1-1●食生活指針全体の構成131高齢者の生活を支える看護 1…食生活を支える看護

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