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の援助技術」「呼吸・循環を整える技術」「与薬の技術」「救急救命の技術」「症状・生体機能の管理技術」「安全・安楽を確保する技術」を取り上げています.全体を通して「子どもの権利擁護」「子どもの発達」を重視した小児看護技術を示すことができるように,手順の中で具体的に示すとともに,アドバイス欄に看護倫理の視点も踏まえて重要なポイントを記載しています.さらに,根拠に基づいて看護技術を実践することができるように,本書で取り上げた各々の技術について必要な根拠となる事柄を,基礎知識の部分で提示しました. 初めて小児看護学を学ぶ学生が,一人の人として子どもを理解し,子どもの権利を尊重しながら援助関係を形成できることを目的とし,さらに根拠に基づく看護を子どもの発達段階や健康問題に応じて,倫理的配慮を行いながら安全・安楽に実施する実践能力を獲得する上で役立つように,写真やイラストを活用して,理解しやすい構成としました.撮影にご協力いただきました宮城県立こども病院と,堺武男先生にこころから感謝申し上げます. 小児看護実践能力を育成する基本的技術を習得する上で,学内での小児看護演習や,小児看護学実習でテキストとして,本書を活用していただきたく思います.また,実践の場でご活躍の看護者の方々が,一人ひとりの子どもに応じた小児看護技術を創造される際にも,活用していただければと考えています. 本企画の意図が皆様に十分理解され,広く活用していただければ幸いです.高知県立大学看護学部教授中野綾美

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