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一人ひとりの成人のセルフケアは,生命の維持が困難なときにさえも続けられている.日常の24時間を過ごすために必要なセルフケアは,いついかなるときも重要であり,かつ,成人は自らの社会的存在を維持するためのセルフケアも続けている.それらが,人生の途中で一時的に,あるいは半永久的に障害されたとき,そのセルフケアを再獲得するための支援としての看護はどうあればいいのか.それを示す一助になれば幸いである. テキストは,時代の主流を占めるガイドブックであり,新たな理論やモデルを示すものではないと位置づけられがちな状況にあって,本書が示す独自の視点を,時代を超えて提案し続ける機会が与えられていることに感謝し,新たな時代を見据えた成人看護学の視点として活用いただければ編者としてこの上ない光栄である.鈴木純恵/吉田澄恵
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