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内容を踏まえて,見直しが行われています.小児看護学に関しては,子どもの権利の重視,子どもと家族にとって最善の利益を供するように,小児看護に特有な知識及び技術に関する項目が提示されています. 本書は,これらに対応できる内容となっています.第1章では,小児看護学で用いられる概念・理論を取り上げています.第2章では,子どもの発達段階に応じた看護を学習できるように,セルフケアの発達と看護の項を設けました.第3章では,健康障害や入院が子どもや家族に及ぼす影響と看護,急性期・慢性期・終末期それぞれの状況にある子どもと家族への看護,検査や処置・手術・外来それぞれの場面における子どもと家族への看護,在宅における子どもと家族への看護,災害を受けた子どもと家族への看護,さらには虐待を受けている可能性のある子どもと家族への看護を取り上げ,健康障害の子ども・家族の看護の総論を学習できるような内容としました.第4章では,小児看護の実践の場で重要な課題となっている7つのテーマ「集中治療」「ハイリスク新生児」「先天的な健康問題」「心身障害」「痛み」「在宅での終末期」「成人への移行」を取り上げました.各テーマについて,具体的な事例の展開を通して,第1章から第3章までの学習内容を,看護実践にどのように活用していくことができるのかを理解することができるようにしています. 本企画の意図が皆さまに十分理解され,看護学生ばかりでなく実践の場で活躍しておられる看護者の方々にも,広く活用していただければ幸いです.高知県立大学看護学部教授中野 綾美

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