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少し,浸透圧が上昇する.視床下部にある浸透圧受容器がこれを感知すると,渇きの感覚が生じる.熱中症のように発汗量が多く,Na +も同時に失われると,細胞外液量が減少する.すると腎臓の傍ぼう糸球体装置が動脈圧の低下を感知し,レニンを分泌する.レニン-アンジオテンシン系が作動し,アンジオテンシンⅡは脳室周囲器官に作用して渇きの感覚を起こす(図1.1-7). アンジオテンシンⅡは副腎皮質に働き,アルドステロン分泌を促進する.これは腎臓の遠位尿細管でNa +の再吸収を促進する.アンジオテンシンⅡは視床下部に作用してバソプレシン(抗利尿ホルモン)分泌を刺激する.バソプレシンは腎臓の遠位尿細管に働き,水の再吸収を促進する.アルドステロンとバソプレシンの作用により,尿量は減少し循環血液量は増加する.刺激水とNa+の再吸収が重要な働きをしている.血圧低下血圧上昇循環血液量が増加血管が収縮出血,発汗などによる脱水Na+の喪失アルドステロンが遠位尿細管細胞・集合管細胞に作用ADHが遠位尿細管細胞・集合管細胞に作用Na+の再吸収を促進尿中への水分流出が減少水の再吸収を促進刺激刺激刺激傍糸球体細胞からレニンが分泌副腎皮質からアルドステロンが分泌下垂体後葉から抗利尿ホルモン(ADH)が分泌腎 臓副 腎視床下部レニンが反応し,アンジオテンシンⅡが血中に出現図1.1-5●腎臓による循環血液量と血圧を一定に保つしくみ211内部環境調節機能とその障害

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