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解させると同時に,看護学の豊かさや奥深さをイメージさせ,関心を高め,各領域の看護学への学習意欲を鼓舞させるための科目でもある. 本書は,2004(平成16)年に初版を出版し,初学者がよりわかりやすいように改訂を重ねてきた.今回は,全体の構成は変えず,内容について精選し,また視覚的に読みやすく,理解が深まるように充実させた.また,「第3部 社会的機能としての看護」では看護の継続性とチームアプローチについて展開する章を新設した. 本書の特色は,看護学,看護,人間,健康,環境といった抽象的概念をイメージしやすいように,図や表を多く用い,あるいは具体的な例を挙げるなど,初学者(1年生)が理解できるよう工夫したことである.また,2002(平成14)年に出された文部科学省指導の「看護学教育の在り方に関する検討会」の報告で示された「人間性に基づく倫理的判断能力の育成」に照らし,内的・外的規範である看護倫理と法的側面に関する記述を多く取り入れた.さらに,医療改革を迫られた背景の一つである医療費の高騰は,今後の看護のあり方にも大きく影響を及ぼすことから,看護の経済的評価,すなわち診療報酬制度についても言及した. 本書が看護学を初めて学ぶ学生のテキストとして,あるいは一般の人々や保健・医療・福祉の他の専門職が看護学(看護)を理解する参考書として,活用されることを期待する.編者一同

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