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(1)人口構造の変化●人口減少● 日本の人口はすでにピークを過ぎ,減少していく傾向にある.中でも生産年齢人口(15〜64歳の人口)と年少人口(0〜14歳の人口)の総人口に占める割合が顕著に減少する(図1.1-1).高齢者人口(65歳以上の人口)と生産年齢人口である現役世代の比率をみると,1950(昭和25)年には高齢者1人に対して現役世代12.1人,2015年には高齢者1人に現役世代2.3人になっている.さらに総人口に占める高齢者人口の割合を示す高齢化率は上昇し続ける一方で,生産年齢人口・年少人口の割合は低下し続けるため,2065年には高齢者1人に現役世代1.3人になると推計されている.これらの人口減少や人口構造の変化は,地域社会の担い手の減少,社会保障制度における個々の負担や公的資金投入の増大を招き,制度そのものの存続を脅かす恐れがある.●超高齢化と多死社会の到来● 2040年には死亡数がピークを迎え(図1.1-2),その後,人口減少が加速すると推計されている.したがって,どこで,どのように最期の時を過ごすのか,看取りの場所や方法が社会的な課題になってくる. 1在宅看護の背景 1社会的背景と国民の価値観の変容➡人口減少については4章4節p.132 plusα「2025年問題と2040年問題」参照.図1.1-1●高齢化の推移と将来推計(万人)(%)(年)14,00045403530252015105012,00010,0008,0006,0004,0002,000195020005560657075808590950510151620253035404550556560075歳以上65~74歳15~64歳0~14歳推計値実績値2015年までは総務省「国勢調査」,2016年は総務省「人口推計」(平成28年10月1日確定値),2020年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29年推計)」の出生中位・死亡中位仮定による推計結果.内閣府.“図1-1-4:高齢化の推移と将来推計”.平成29年版高齢社会白書,p.5.http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2017/zenbun/pdf/1s1s_01.pdf,(参照2018-09-20)高齢化率(65歳以上人口割合)総人口(棒グラフ上数値)4.95.35.76.37.19.17.912.114.610.317.420.223.026.612,6931,6912,2392,3871,1544,7939518984,5291,1332,2489,2848,8081,6815,9781,1942,4171,4245,2751,07710,1921,7687,6561,57828.930.027.331.237.736.835.332.838.138.438.012

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