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ことになる.人口構成のうち,0〜14歳を年少人口,65歳以上を老年人口,そしてその間の15〜64歳までを生産年齢人口と呼ぶ. 年齢区分でみると,年少人口は1980(昭和55)年以降減少を続けているが,それに対して老年人口は増加している.生産年齢人口が2000(平成12)年以降減少しているのは,1980年以降の年少人口の減少が影響したからである.この年齢区分では,15~20歳ごろまでは,現在では多くの人がまだ学業に従事しているので,生産年齢人口に含めるのは現状に合わないかもしれない.一方,65~74歳ごろまでは就業している高齢者も多く,前期高齢者を老年人口に含めてしまうことに疑問が残る.今後は,この点を考慮した新しい統計指標が提示され,検討されることが必要になるであろう. 出生率の低下が,人口高齢化の問題をさらに深刻化させている.合計特殊出生率とは15~49歳までの女子の年齢別出生率を合計したもので,一般的には一人の女子が一生の間に産む子どもの数をいう.2003(平成15)年の合計特殊出生率は 1.29,2005(平成17)年には 1.26 と減少傾向が続いていたが,2006(平成18)年は 1.32 と増加に転じた.その後は増加傾向にあったが,2019(令和元)年は1.36(概数)となり,前年を下回った.高齢化の問題を解決するための方策としても,出生率の低下に歯止めをかける対策が急務になっている. 日本の高齢化率は,1970(昭和45)年には7%を超え,1994(平成6)年には14.1%になった.高齢化率が7%から14%になるまでに要した年数を倍加年数といい,日本では24年という非常に短い期間であった.総人口は,2019(令和元)年は1億2,616万45~48歳:昭和46~49年の第二次ベビーブーム平成元年の合計特殊出生率(1.57)が昭和41年(1.58)を初めて下回った.53歳:昭和41年(ひのえうま)の出生減70~72歳:昭和22~24年の第一次ベビーブーム73,74歳:終戦前後における出生減80歳:日中戦争の動員による昭和13,14年の出生減120120100100808060604040202000生産年齢人口(15〜64歳)注)90歳以上人口については,省略した.総務省統計局.平成30年10月1日現在推計人口.老年人口(65歳以上)年少人口(0〜14歳)8090706050403020100歳(万人)昭和生まれ平成生まれ男女図1.1-1●日本の人口ピラミッド超高齢社会WHOや国連の定義では,65歳以上人口の割合が7%超で「高齢化4社会」,14%超で「高齢社会」,21%を超えると「超4高齢社会」とされる.14

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