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17なぜネイティブのように英語が書けないのか序章 何気ない動詞こそ要注意 第1章で具体的に紹介しますが、日本語を英語に置き換えるとき、医学論文に頻出するシンプルな動詞や表現こそ、強く定着した日本語訳が障害になり、適切な英語表現に置き換えることがむずかしくなっています。私たちは、これらのコアのイメージは理解できているのですが、意味の守備範囲のズレをしっかりと肌で感じて理解するまでには至っておらず、それが原因で『日本語と英語の発想の溝』が生じています。まずこのボトルネックを壊すことが重要です。そのためにも、これらの動詞や表現を自由に使えるようになることが大切です。 バックトランスレーションをしていると、このような一見ありふれた何気ない動詞や表現にこそ、その重要性に気づかされることが多くあります。これらを単にコロケーションの観点から処理するのではなく、意味の守備範囲の違いを味わって言語中枢にしみ込ませる作業を行うことにより、言葉の応用範囲が広がっていきます。私の経験上、このような日本語とは意味の守備範囲の異なる論文頻出キーワードが約50語あります。これらのキーワードを、いつでも自由に引き出して使える状態にしておく4444444444444444444444ことが、『日本語的発想の英語から脱出』する最初のステップだと思っています。 パラグラフ構成の重要性 なぜネイティブの書くような英語が書けないのかをマクロの視点で考察すると、論文全体のパラグラフ構成の問題に辿り着きます。いくら性能のよい部品を取りそろえていても、それを上手に組み立てることができなければ、論文においては意図を的確に伝えることがむずかしくなります。長年外資系
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