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新版 実践 縫合の基本テクニック0031章 縫合の基本知識2章 縫合基本技術3章 救急で遭遇する実際の傷と処置法4章 縫合練習用皮膚モデルの使い方Section1縫合処置左から,ハサミ(剪せん刀とう),持じ針しん器き,ピンセット(鑷せっ子し)針,糸があれば小さな創の処置はできる.2傷の被覆(ドレッシング) 傷の被覆は,創傷の環境を整え治癒を促進することが目的である.湿潤環境の維持が重要視されている.ガーゼは最も広く使われている.滲出液の多い創では繊維に吸収されるが,湿潤環境理論からすると問題で,ガーゼが固着し,剥がすときに治癒過程にある創を再び障害する.使用時期,目的をよく考えるべきである.創傷被覆材が多く発売されており(商品名:オプサイト,テガダーム,デュオアクティブ,ハイドロサイトなど),その有用性は高い.どのような場合でも,処置後に創の注意深い観察が必要である.いかなる最新のドレッシング材でも,感染創には使用しないよう明記してあり,貼ったまま治癒するまで放っておくという態度は問題がある.顔面・頭皮の創は,滲出液が多くなければ縫合後,1,2日の被覆の後,開放状態でも問題はないようである.Point

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